全くの3DCG初心者が1日でVRChatアバターをBlenderで作ってログインする話-3-
残すところあともうちょっとです。もう少しだけ、お付き合いください。
このブログで少しでもオリジナルアバターを作ってVRChatにアップロードする敷居が下がればなと思います。
3行まとめ
-1-必要なアプリのインストールや登録作業の説明はこちら
-2-アバターの作成などの説明はこちら
アバターはFBXですでに用意してあるけど、アップロードの方法だけ知りたい!という方はここから読み始めてOKです。
-2-までで、
-
VRCHATを遊ぶ用のアプリ、 VRChat
-
VRCHATにアバターをアップロードするためのアプリ
の4つのアプリがパソコンの中に用意され、
- Steamにログインするためのアカウント
- VRChatログインに使用するVRChatのアカウント
- UnityにログインするためのPersonalアカウント
の3つのアカウントが貴方のメールアドレスに紐づけられ、
- VRChatへアップロードするアバターのデータ 〇〇.fbx ファイル
が出来ました。 〇〇には付けたお名前が入っていると思います。
僕の場合はcup_5.fbxでした。(FBXの保存に4回失敗しました)
VRChatでアバターを作ってログインするために必要なのは
- 「ダウンロードするアプリ」4種類 ・・・ OK!
- 「ユーザID類」3種類 ・・・ OK!
- アバター ・・・ OK!
です。 いよいよです。
何とかアバターの素を作ることに成功したおじさんが、残り30分ほどでアバターをVRChat上に投げ込む話になります。
アップロード編の-3-は-1-2-と比べるとゲームプログラマーチックな画面が多く、初めて触る人は本当見た瞬間拒絶したくなるような訳がわからない状態になると思います。
(自分も初見はそうなった)
ですが、Blenderやアカウント登録の画面を見て ウッ!ってなってもここまで来た人なら何とかなるので、最後の30分お付き合いください。
マニュアルを見ながら1歩ずつ進めば実はチェックしなければならない箇所が少なく、すぐ終わる作業ですので、1つずつ写真と状況を見比べながら進んでください
確認事項 追記事項もあり重要なので読んでください。 ↓↓
※5月6日追記分 現在、VRChatにオリジナルアバターやワールドをアップロードする前に、
・ログインして過ごす
・フレンドを作る
・色んなワールドを見て回る
等ポジティブな行動を一定量こなす必要が生まれました。
逆にワールドからKickされる、ブロックリストに入れられる、などネガティブな行動が貯まるとアップロード権限を失うとも言及されています。 AFKだとログインして過ごしたことにならない?
具体的に何分ログインしていないとアップロードできないか、フレンド何人作ればいいのかまでは判断できませんが、ログインが短くてもフレンドの量が多ければ早く解禁されるし、交流を行わなくてもログインして活動が長くなれば開放される、どちらを行っても一定のポイントで解放される仕組みになっているようです。
憶測:ログイン1時間につき1ポイント、 フレンドを作ると1ポイント(最大20ポイントまで)、ワールドを移動すると1ポイント(最大10ポイントまで)、50ポイントたまると開放!みたいな感じだと思われます。あくまで憶測です!
このブログを見ている時点でVRChatに一度もログインしていない人は、一度ログインして色々なワールドや借りれるアバターを試し、他のプレイヤーと交流を持ってみてください。 メールが届くはずです。
人によっては24時間で解除、50時間で解除、48時間で解除と解除された時間がまちまちで・・・おそらく、フレンドの登録回数やAFK(放置行為)、ワールドの探検が関係しているのではと推測されます。
-2-のおさらい
ここから先、予期せぬエラーを起こしアバターを作ること自体は間違っていなかったのに、他の原因でアップロードに失敗することが多々あります。
-2-の最後らへんの記述が予期せぬエラーを起こしやすい特に大事な部分なので、もう一度ここに書いておきます。
FBXとしてBlenderでエクスポートする際、
VersionがFBX 7.4 binaryになっていること
Forward:の設定が -z Forwardになっていること
Up:の設定が Y up になっていること
を確認して下さい。(2018年1月25日現在)
Unity由来のひっかかりポイントが一つあるのでそれも共有しておきます。
Windowsにログインする名前(貴方が使っているパソコンで、ログインするときに表示されているアカウント名。 たかしのパソコン とかmyPCとか 家族で使っている場合はご自身の名前とか )に、
日本語が使われている場合、Unityがその名前を読むことが出来ず(海外製だから!)その結果 VRChatにアバターがアップロードできない現象が発生します。
解決策として、新しいアカウントを英語名で (例: TakasiPC とか、DevelopAccountとか)作成しないとダメみたいです。
作ったアバターは別のアカウントにも問題なく持っていけるので、全部水の泡ではないです。
前置きが長くなりましたが本編です。
下記からですます調を省きます。
↓↓↓
調整して保存したアバターをUnityにインポートする。
まずデスクトップ画面に作ったアバターのFBXファイルを置いておく
アイコンがこんな形になっていなくてもOK。
そしてUnityを起動する。
下図が開いたら、-2-の時に作ったプロジェクトを選択して開いて、Unityの大きなエディター画面を開いた状態にする
下図のような大きなエディター画面が開いたら、赤枠の部分で右クリック。
Create > Folderを選択して FBXの住所になる新しいフォルダーを作る。
「VRCSDK」というファイルは中に物を入れるとややこしくなるので、今回は使用しないように。
それらしい名前を付けてフォルダーを1個作成。
次に、少しUnityの画面を小さくし、デスクトップにおいてあるFBXがUnityの画面の外側に映るようにする。
Unityの便利機能で、どこにいるデータでもドラッグアンドドロップでインポート出来るようになっており、その機能を使用する。デスクトップに置いたのは分かりやすかったから。
アバターのFBXファイルを先ほど作ったフォルダーにドラッグアンドドロップ。
フォルダーの形がちょっとだけ変わる(→側のVRCSDKフォルダのように口が閉じる)のが確認できたら、ダブルクリックして中を確認する。
フォルダーの中にドラッグアンドドロップしたFBXファイルと、「Materials」というフォルダーが生成されているのが分かる。
「Materials」フォルダの中身は、アバターの外見を描画する方法を変えたり、質感を調整する役割を持っていて、変更できる場合表現力が広がる。
アバターのアップロード行為には直接的には関係しないので、今回は編集しないで置いておく。
赤枠で囲まれているFBXファイルの■部分をクリックする。
マグカップを初期アバターに選んだのも、色や質感が初期状態でも自然なマグカップになるから、という側面もある
Unityエディター画面の右側「インスペクターウィンドウ」に下図のようなものが出る。
ウィンドウに映っているAnimation Typeでそのアバターがどんなものなのかの概要を定義するもので、Noneだとアバターとして使えないため変更する。
基本的にVRChatにおいて使うAnimation Typeは、
・Generic(なんでも型)
・Humanoid(人型)
の二つと考えて問題ない 人型のほうが骨格等より高度な設定を必要とする分、動きに幅を出すことが出来る。
今回は人型のアバターではないのでGenericを選択。
Genericにした後、Genericアバター用の個別設定が数点出てくるが、マグカップのアバターをアップロードする上では変更する必要がない。
Apply(適用して保存)ボタンを押して設定を保存する。
Applyボタンで保存したら、画面下側のフォルダ等が写っているウィンドウに視線を戻して、FBXファイルを
下図のイメージに従ってHierarchyウィンドウにドラックアンドドロップする。
引っかかりやすいポイント
何をしたかというと、Applyボタンを押してアバターとして使えるようにしたFBXのデータを、アップロード用のリストに登録したというイメージで問題ない。
Hierarchyウィンドウに乗せると、FBXのデータをUnityがうまいこと解釈して、隣の画面「Sceneウィンドウ(ビューともいう)」の中にアバターが出現したはず。
上の図ではわかりやすいようにマウスホイールでマグカップがよく見えるようになるまで拡大しておいたが、 初期段階ではとても小さく映っていることに注意。 マウスホイールや←→↑↓キーや右クリック長押しを使用して見える位置を調節してマグカップがよく見えるようにしておくこと。
これでアバターのUnityへのインポートは完了
↓↓↓
インポートしたアバターにアップロード用のパーツを装着する。
ボタンとか小さすぎて間違えやすいので注意
最も本稿でひっかかって間違いやすい部分がこちら
アバター候補としてHierarchyウィンドウに登録されたFBXのデータだが、
実はHierarchyウィンドウは本当に何でも放り込めてしまうため、放り込んだアイテムの中でも、「実際これがアバターに使うものです!」という名札を付けなければならない。
まずは付ける名札の位置を下図画像で説明。
付けるべきアバターの名前をHierarchyウィンドウでクリックすると右側のインスペクタウィンドウにそのアバター候補の現在ステータスが出てくる。
その後「Add Component」を押す
AddComponentボタンを押すと、下に名簿のようなものが大量に出てくるが、使用する名札の名前は VRC_Avatar Descriptor (VRCアバター説明書)なので、 検索メニューでVRCと入力して Avatar Descriptorを探す。 見つけたらそれをクリック。
下図のようにAvatorDescriptorとPiplineManagerという二つの名札がアバター候補にくっついたらOK。
この名札
・目線の高さ・奥行
・性別(人型用)
・立ちアニメ設定(人型用?)
・座りアニメ設定(人型用?)
・顎の有無(人型用)
・アバターの設計図ID
など 札にしては多機能すぎてわかりづらい。
マグカップアバターは人型アニメーション設定等の設定は行わないため、それらの機能の中では
・目線の高さ・奥行
のみ記入すればよい。
かなり複雑でウンザリしてるかもしれないがあともう少し。
目線の設定
VRChat内でログインした貴方がどの位置から世界を見渡すのかを設定する重要な項目。
VRC_Avatar Descriptorを拡大した。
X値が横、Yが高さ、Zがマイナス奥行(0が真ん中、数値が増えると前に出る)を表していて、
マグカップの中心あたりに目線を登録して、可愛いアバターが飲む姿を間近で見たい場合は以下のような設定になると思われる。
作ったアバターの高さは人それぞれなので、調整が必要。
それを可能にする目安のマークがあるのでそれを下図に表示する。
Avatar Descriptorを名札としてアバターにつけた瞬間に気付いた人もいるとは思うが、
マグカップの近くのどこかに灰色の玉が出現している。(初期設定では高さ1.6mのところに出現するので、マグカップの上空にいるはず)
AvatorDescriptorのX、Y、Zの値を変えると少し読み込みが走った後、この灰色の玉がXYZ値に応じて移動するので、この辺に目があったらいいなと思うところに移動するまで微調整してほしい。
調整が終わったら、アバターにアップロード用のパーツを取り付ける作業は完了。
このタイミングでCTRL + Sを押してUnityの状況を保存するのを勧める。
〇〇(お好きな名前).unity という形で保存されるので覚えやすい名前で登録しておく。あとでアバターのアップロードをもう一度したいときなどに今までやった作業をつづきから行える。
もうアバターのアップロード完了は目前。
↓↓↓
Unityの中でVRChatにログインし、アップロードする
最後のステップ
最後に、今アップロードするアバターが誰のものなのかをVRChat側に教えて終わりになる。
下図のようにUnityのメニューからVRChat SDKメニューを選択、 Show controll panelを選ぶと、VRChat SDKというウィンドウが出現する。(画面右部)
2020/04/20 追記
Show controll panel という名前に変わっていたので 更新。 VRChatSettingというウィンドウではなく VRChatSDKという名前に変わった
VRChatにログインするIDとパスワードを入力しSign INをクリックすると30秒~1分ほどでログインが完了し、アバターのアップロードが可能になる。
※もし、ここで2分以上待ってもログインできない、画面がSigning in......のまま止まってしまっている場合は VRChat Settingsウィンドウをドラッグして動かしたり、1度閉じたりしてみてほしい。
Unity側のバグなのか、画面の描画が遅れてしまい、ドラッグ等で強制的に動かして表示させないと更新してくれないことがある。
ログイン完了後、VRChat SDKメニューの Builder をクリック。
アバターにエラーがなければ、「Build&Publish」というボタンが押せるようになっているため、そこをクリック。
1分程度の長めの読み込みの後、とうとうUploadの文字が見える。
uploadするために以下の説明をよく読む
アバターの名前を入力し、アバターの説明(僕の場合はthis is a cupと書いておいた)を入力
暴力的な表現、エロス他NSFW( Not Safe For Work ”仕事場で見ちゃまずい!”)があるならば該当箇所にチェック
最後に、今からアップロードするアバターが自分が権利を持つものであるならば赤枠にチェックを入れると、Uploadボタンが押せるようになって、完了。
他人が権利を持つアバターをアップロードしたい場合、必ず権利者の利用規約を読んでアップロード可能かどうかを確認すること。
利用規約が無い場合は必ず連絡を取って確認すること
守れない場合VRChat全体が不利益を被り、遊べなくなってしまう可能性があります。
upload開始から約2分ほどでアップロードが完了。
お疲れさまでした!!
STEAMのVRChatを起動し ログインしてオプションからAVATERメニューを選択すると・・・・
いました。 a Cupです。 画面真ん中にも自分のアバターとしてこっそり映っています。(鏡に映しています
これにてアバターアップロードは完了です。
多分、初めから何も引っかからずにアップロードできる人は5人に1人もいないのでは?と思います。
最初はあまりにも長く感じるこのアップロード作業ですが、慣れるとアバターを作るところ以外は10分ぐらいで終わるようになるのでようは慣れです。
抜けがあればまた追記しようと思いますので、何かあればメールを送るなりツイッターでメンションするなりDMなりで知らせていただければ幸いです。
-2-から結構長い間お待たせしました。
僕自身、VRChatでのアバターがアップロードできない問題(1月24日時点では解決済)に引っかかっていて説明が作れない状況でした。
でも、これで少しでもオリジナルアバターを作ってVRChatに持ち込むことの敷居が下がればなと思います。
読んでいただきありがとうございました。
全くの3DCG初心者が1日でVRChatアバターをBlenderで作ってログインする話-2-
3行まとめ
-1-はこちら
-3-できました
-1-までで、
-
VRCHATを遊ぶ用のアプリ、 VRChat
-
VRCHATにアバターをアップロードするためのアプリ
の4つのアプリがパソコンの中に用意されました。
VRChatでアバターを作ってログインするために必要なのは
- 「ダウンロードするアプリ」4種類 ・・・ OK!
- 「ユーザID類」3種類 ・・・ あと1個!
- アバター ・・・ あと1個!
です。 引き続き-1-で用意したGmail等のフリーメールアカウントをご持参ください。
中には、ユーザ登録とインストールだけ完了してしまえばあとはご自身でBlenderの教本で学ぶなり、改造フリー&再配布可のモデルをどこかしらで購入か入手してアバターはそれを使う、等予定の方もいると思います。
その場合本稿は「Unityのアカウントを取得し、SDKをUnityにインストールする」
項まで読んでいただければOKです。
肝心のアップロードに関することはまとめて-3-で書きます
必要なツールはそれで準備完了になります。
一先ずツールのダウンロードが完了した3DCG素人の自分が、残り4時間ほどで自作アバターをBlenderで作る話になります
そのうち3時間30分がここです。
残るユーザID1つを作成し、Blenderでアバターになる物体をモデリングします。
長くなるので下記からですます調を省きます。
↓↓↓
Unityのアカウントを取得し、SDKをUnityにインストールする
まずはUnityのアカウント取得
個人使用が目的でない方(会社のPCにインストールして共用利用する相手がいる等)の場合、下記方法を参照してのアカウント取得はしないでください。Unityの利用規約を確認してください。
インストールしたUnityのアイコンをクリックし、アプリを起動。
(5.6.3p1と書かれていますが古いバージョンです。 前ブログで指定された奴を使ってください。)
立ち上がったアプリの中央小さな青リンクをクリックしてアカウント登録を行う
ブラウザが立ち上がり、Unityアカウントの新規登録を行うページへ
2019/2/20追記
上記の画面古いですね、すみません。 create one という小さな青リンクを押さずとも、今のバージョンではGoogleと連携する等でアカウントを登録できるようです。
操作方法が分かる方はそちらで対応してもらっても大丈夫です。
EMAIL(ID代わり)、Password(アルファベットの大文字小文字が最低1以上、数字が1以上が混ざっている8文字以上の英数字)、Username、FullNameを表記に従って入力
記入したEmailアドレスに以下のようなちゃんと使えるメールかどうかの確認メールが来るので、Link to confirm emailをクリックして登録完了
一旦アプリの画面に戻り、登録したEmailアドレスとパスワードを入力すると、
アカウントライセンスの種別について確認が行われる
(これは自分のPCではすでに確認が終わっていてUnityを再インストールしても見ることが出来ませんでした。 以下の文は憶測をはらみます。ひょっとしたら最近のアップデートで表示されないかもしれません。表示されない場合はPERSONALになっていると思います。)
ライセンス形式の選択を行うのだが、PROとPERSONALの2種類がありその内PERSONAL(個人使用向け)を選択。PROは企業向けの使用料金を払う必要がある、Unityの性能を100%引き出せるいわゆるプレミアムアカウント
インストールしたPCでUnityを高額の商業活動に使う人がいる場合、またインストールしたPCが企業で使われている場合、PERSONALのライセンスを取得すると規約違反に当たる場合があるので、各々規約と使用状況と売上を確認すること
PERSONALライセンスを選択し、以下のような画面になればUnityのアカウント登録は完了。
赤枠で囲われているNEWをクリックし、新規プロジェクトの作成画面へ。
好きなUnityプロジェクト名と保存場所を指定して緑の「Create Project」を押すと長めの読み込み(HOLD ON)が走りUnityの大きなエディター画面が開かれ、一先ずプロジェクト登録完了。
Unityの大きな画面は開いたままにする
Unityの大きな画面は開いたままにする
次、
SDKをUnityに登録する
ここボタンとか小さすぎてつまづきやすいので注意
-1-で解説したUnityのインストールとSDKのダウンロードが完了していれば、Unityが勝手にVRChatSDKのことを、Unityにインストールできる何かだと認識してくれる
※なっていない場合はインストールしたばかりのUnityを一旦閉じてみたり、パソコンの再起動を図ったあと、再びUnityのプロジェクトを開いた状態にする。
インストール作業は残すところあと一つだけ。
Unityのエディター画面が開かれている状態でVRCSDK-.(中略)..unitypackageをダブルクリックすると、正常であれば以下のような状態になる
その状態で小さいがImportボタンを押す
読み込みが走り、読み込み画面が消滅したところで、インストールとアカウント登録作業が完全に完了。 Unityはいったん閉じて問題ない。
↓↓↓
Blenderを起動し、アバターを作る
ここからはSteamのアプリにインストールされたBlenderの話。
Steamのアプリを起動してログインし、 Steamのアプリのメイン画面で「ライブラリ」と大きめに書かれているところを右クリック。Steamのアプリジャンル一覧の中からソフトウェア(1)をクリックするとBlenderが出てくる。
ログインしてすぐのSteamゲームライブラリのなかには、ツールであるBlenderは入っていないので焦らず
起動ボタンで起動する。
ここから先は自らのスキルに合わせて色々ご自身でも資料を探してほしい。
今回、完全に初心者の自分が選んだのはコーヒーのマグカップ。
12月10日に始めてから11日にはそのマグカップでログイン出来たので、
思い立ってからちゃんと1日で作っていた
Cool and wacky avatar stuffs #VRChat pic.twitter.com/wJWpINDfCL
— ひらびき@VRChat (TwoLeaf765p) (@Hibihira_Mii) 2017年12月16日
VRChatに実際にマグカップ等ヘンテコアバターでログインしていると、結構面白がられる
3DCGやったことないけど、マグカップならいけそう、と思っていただければありがたい。
ブログの主題にもある通り、3DCG初心者がこのブログを書いているので、ここから先の説明だけはどうしても他の文献頼りになってしまい、補足説明も今まで以上に拙いものになってしまうことをお詫びします。。
↓↓↓↓
ここでそこそこ話の難易度が上がるので、多少身構えてほしい。
初めてのモデリングをするにあたって、参考にした約20分の動画を下に貼るが、
基本動画中で語られないがとても大切なBlenderの操作キーがあるので先に書いておく
CTRL+ S :ひとまずセーブ
CTRL + Z :最後に行った作業を1手戻る
動画の通りに完璧にはやはりいかない、見た目が崩れたり事故が起きたときはCTRL+Zで1手戻って落ち着いて一息つくこと。
なお、「1手戻る」は回数制限があり、最後の行動から初期設定だと20回(?)になっている。 それ以上は戻らないので、CTRL+ Sでこまめにセーブしておくことをお勧めする。
上限設定を変える方法は Blender 上限 戻る などで検索
セーブ画面は以下のようなものとなっている。
保存場所は自分がよく使う場所、Blenderプロジェクトの名前は今作っているものの名前あたりを指定して、右上のSaveBlenderFileを指定して保存する。
動画の途中でもこまめにセーブしておきたい。
Part1の内容は全部必要な内容で、
Part2の内容は前半の3:36が必要な内容。 計約20分の動画になる。
一時停止したり、巻き戻したりしてゆっくりでいいので着実に進めること。自分は大体3時間ほどかかった。
PART2の3:36秒時点でアバター用のマグカップは完成されているので、ここでセーブして動画は終了してかまわない。
残りのPART2の作業はポリゴン数と呼ばれるものを増やして見た目を滑らかにしたり、Blender内の写真撮影をきれいに撮るために調整したりしているので、アバター作成とは直接関係ないものになる点に注意。見た目が綺麗になるのでやってもよいが時短したい人はスキップしてOK
-3-でも説明するが、ポリゴン数とは「どれだけそのアバターがその形をかたどるためのデータ量が多いか」の指標であり、VRChatは現状7万ポリゴンまでのアバターしかアップロードできない。
2018年12月にポリゴン数制限が緩和され、2万だったのが7万まで使用可能になった。PART2をすべてやり切っても場合によっては7万までいかずにアップロード可能。マグカップに贅沢に7万ポリゴン使ってもほとんど処理負荷に変わりはないので好きにしてもらってよい。
上記を踏まえたうえで、
以下、マグカップ作成の解説動画
PART2の3:36秒時点でアバター用のマグカップは完成されているので、ここでセーブして完了すること
英語に困ったら
字幕よりも、実際に操作している画面に集中したほうが分かりやすいので、何言っているか分からなくても、一時停止やすこし巻き戻ってゆっくりと操作の内容を確認することをお勧めする。
分からないところがあればコメント等でそのわからない箇所の分秒を指定する連絡があれば以下に解説を随時追加する
─────動画内解説1───────
Part1 06:10「取っ手Pathの周りに円を張り巡らしてパイプ状にする」
多分ここがマグカップにおいて一番わかりづらく難しい
ここが無理でもアイディア次第で湯飲み等になるので飛ばしても構わない
”Path”というオブジェクトをコップの右側に配置し、ゆがませて取っ手の形にするところまではコップ部分とさして作業に差が無いので問題なく行けると思う。
問題はPathの流れに合わせて取っ手の形に円を張り付ける作業だが、Pathを追加したときと同じようにAddメニューの中からCircle-Bezierを選択し、2次元の円を作り出す。
作った円は右上のメニューでは Bezier Circle(ベジエ円)という名前で登録されている。
この円関係で作業が必要なのは2つで
- Pathの周りに円を張り巡らしてパイプ状にする
- 円の頂点数を減らす
特にPathの周りに円を張り巡らす作業でひっかかりやすいので日本語解説
・ObjectMode中にBezier Circleではなく、Pathを右クリックして選択した状態にする
・矢印の下にある小さなボタンを押す
・赤枠で囲われている Geometry の中の ”Bebel Object”にBezierCircleを指定する
(下の図はちょっと上のほうがゴチャゴチャしているが、矢印よりも下の部分だけを見てほしい)
するとPathのまわりにベジエ円の形をしたパイプが出来上がり取っ手になる。
────────────────
あと少しでBlenderでの作業も完了
↓↓↓
出来上がったアバターをUnityに持っていくため、調整して保存する
実は上にある動画で作ったマグカップは 言われた通りに作っていると超巨大物体になってしまっている。
(写真撮影とかが目的の講座動画だったのでリアルサイズは無視されていた)
VRChatでログインする際に、キャラクターより巨大なマグカップだったり、地面に埋まったマグカップでログインしたら面白いかもしれないがやや邪魔だし、かわいがってもらえない。
なので、ここから少し可愛がられるようなアバターになるために調整する。
先にBlenderの世界の中での縮尺の話をすると、Blenderを起動してすぐの状態(箱が一個置かれている状態)での1メモリが1mとなっている。動画の通りに作っていると50センチ~5メートルぐらいになってしまう。
これだと大体5m しかも地面に埋まってる( 画面中央の赤い線が地平線(高さ0) )
Blenderの中でメートル表記で座標を調整できるようにする機能があるので、その機能を使ってコップを約高さ10cm横18cmぐらいのサイズに調節し、さらに90cm浮かしてみる(触ってもらうために高さ重要)
Objectモードにした状態で右側のメニューを見て、画像矢印のマークを探す
Unitsメニューの中からMetersを選択する
コップにカーソルを合わせた状態でNキーを押すと右側メニューの左から新しいサブメニュー(パレット)が出てくる
かなりよく使うキーなのでNキー呼び出しは覚えておく
下の方にある Mesh Displayの中から Edge Info Lengthにチェックを入れて高さが出るようにしておく
コップを縮小させる
EditModeでマグカップ全体を選択(Aキー。これもよく使う)
キーボードSキーの拡縮機能で、カップの上辺から下辺までの高さがおおまかに10cmぐらいになるように拡縮する。
Nで出てきたサブメニュー(パレット)のDimension値のz値が高さになるのでそれを目安に。
エンターキーで拡縮を確定する。
コップを浮かせる
おおよそ90cmほど浮かせば背の高いアバターは屈んでくれて、低いアバターにも手が届くフレンドリー(?)なアバターになる
EditModeでマグカップ全体を選択(Aキー。これもよく使う)
矢印が3本または2本出ているはずなので、青い矢印を上に引っ張る。
Nで出てきたサブメニュー(パレット)のTransform値のz値が浮きの高さになる
これで小さいマグカップになった。
CTRL + Sでセーブを忘れずに。
本稿はほぼ完了、あと少し辛抱してほしい
アバターデータのファイルの保存フォーマットを変更する
このままCup.blender等のお好きな名前で保存したアバターデータをunityに持って行っても、Unity側が読める形式ではないので反応してくれない。
基本的にUnity側でBlenderのモデルデータを読ませたいときはUnityも読むことができる「FBX」というファイル形式にCup.blenderを変えて保存してやる必要がある。
拡張子もそのままCup.fbxになると考えて問題なし
Unityに読みこむとき、Blenderは高さがZ軸なのに対し、UnityはY軸が高さになる為、FBXを作って読みこませたら思いっきり前のめりに倒れていた・・・なんてこともあるので、保存フォーマットを変更したうえで変な設定にならないように調整する。
まずはFBXとして保存するメニューを以下の画面から選択、保存メニューを呼び出す。
FBXとしてBlenderから保存する際に以下のように保存オプションを適用してほしい。
VersionがFBX 7.4 binaryになっていること
Forward:の設定が -z Forwardになっていること
Up:の設定が Y up になっていること
普通のセーブの要領で、保存したい場所と付けたい名前を指定して保存完了。
本稿にて説明する内容はこれで終わり。
かなり長い戦いだったと思います。お疲れさまでした。
いよいよアバターの準備ができました。
後は作ったFBXデータをUnityに読みこませて アバターとしてVRChatに登録するだけです
アップロードに関しては次の記事に続きます
全くの3DCG初心者が1日でVRChatアバターをBlenderで作ってログインする話-1-
3行まとめ
- Steam、Blender、VRChatを一つのSteamアカウントでダウンロードする
- Unity バージョン2018.4.20.f1をダウンロードする
- VRChatのアカウントを登録し、SDKと呼ばれるものをダウンロードする
対象:
- VRChatに興味あり、でもSteamもBlenderもよくわからない
- お金はかけない
- 3Dゲームが動く性能を持つWindowsPC持っている
3DCGなぞ全く知らない素人の自分が、おおよそ5時間ほどで自作アバターをアップロードしてログインするまでの流れになります。 その1/3ぐらいの説明
※解説2の記事できました。
Steamでのゲームのダウンロード等に慣れている人はBlenderとVRChatをSteam内でダウンロードし、「2018.4.20.f1」 だけ覚えてUnityのダウンロードまで進んでください。
VRChatでアバターを作ってログインするために必要な
- 「ダウンロードするアプリ」は4種類
- 「ユーザID類」は3種類
です。 Gmail等のフリーメールアカウントを1つご用意ください。
本稿では、ダウンロードをすべて完了し、ユーザ登録も2つ済ませるところまで記載しました。 長くなるので下記からですます調を省きます。
↓↓↓
Steam,Blender,VRChatを一つのSteamアカウントでダウンロードする
Steamはパソコンで遊ぶことができるゲームを購入したりレビューしたり出来るコミュニティハブの一つで、VRChatも同様にSteamの中でダウンロードすることが出来る。
まずはsteam本体のアプリから
Steam
Web上のコンテンツが小奇麗なページになっていて、ダウンロードするアプリがあること自体分かりにくい
右上部の緑のボタンからダウンロード画面に移動、画面に沿ってダウンロード
ダウンロード&インストールが完了したら
Steamのアカウントを取得して、Steamアプリを起動してログイン。決済情報の登録は必要なし
次、
ここからはSteamのアプリ内のストアでの話。
ストアの無料アプリ、Blenderをダウンロードする。
ストアを開いて、図左上の矢印先の検索フォームに"blender"を入力すると一番上に出てくる候補をクリック
*Steamの画面がすべて英語表記になっている場合、日本語化が可能。日本語化については 「Steam 日本語化」等で検索
飛んだ先のページで、”無料”と書かれているボタンを押してダウンロードとインストール
Blenderのインストールが完了次第、Steamアプリの最後
VRChat
をダウンロード。
Blenderの検索フォームと同様に”VRChat”を入力し一番上に出てくる候補をクリック
飛んだ先のページで”無料でプレイ”と書かれているボタンを押してダウンロードとインストール
VRChatは現時点で起動してプレイ可能になるが、Steamのアカウントを使ってログインすると自分で作ったアバターのアップロードが出来ないため、アップロードのためにこの後少々作業が必要。
これでSteam内でのインストール作業は完了
↓↓↓
Unity 2018.4.20.f1をダウンロードする
Unity 2018.4.20.f1
2018.4.20.f1
つまづきやすい 最新を落としてしまってつまづいた
何故2018.4.20.f1なんてバージョンを使う?
> VRChatが2018.4.20.f1にしかアバターのアップロードに対応していないからです。 ほかのバージョンを入れるとアバターアップロード時に弾かれます。
過去バージョンを保管しているページからダウンロードする必要あり。
Unity過去バージョンパッチ2017.4.28.f1置き場
https://unity3d.com/jp/unity/qa/lts-releases?version=2018.4
上記URLから、
”リリース: 27 March 2020”
これを探してクリック。
「個別にインストール(Windows)」の中からUnityエディター(64ビット)を選んでダウンロード
ダウンロードパッケージを開くと、利用規約の確認後インストールするUnityの基礎機能を選択する。 「MonoDevelop」はアバターをVRChatにアップロードするだけであれば必要ない。
インストールする場所を決めてインストール。
※インストールしたドライブにUnityのアバター編集用プロジェクトを置かなければならないのでそれなりに大きな容量を持つドライブを使用してください。
Unityのアカウントを取得しないとアバターアップロードには繰り出せないが、一先ずダウンロード、インストールを完了させて次へ
ダウンロード作業はあと少し。
↓↓↓↓
VRChatのアカウントを登録し、SDKと呼ばれるものをダウンロードする
steamのアカウントを使ってもVRChatにログインすることが出来るが、アバターのアップロードにはVRChatのアカウントでのログインが必須のため、VRChatの公式ページに移動してアカウントを取得する。
VRCHAT
まずはページ右上端にある”LOGIN”をクリックする
するとLOGIN画面に移動するが、LOGINするIDを持っていないため、REGISTERを選択
IDとパスワードはVRCHATの毎回のログインに使うため慎重に
右下のREGISTERを押して登録申請すると、記載したEmailアドレスに認証メールが送られる為、しっかり確認し、認証用リンクを踏むことで登録が完了する。
ここで認証するのを忘れるとアバターのアップロードをいざするときにエラーでアップロードが出来ないため注意。
Click here to... の部分が認証用リンク
最後のダウンロードとして”SDK2”と呼ばれるものをダウンロードする
SDKは”Software Development Kit”の略で、平たく言えばソフトウェアの開発用キット、VRChatのSDKはUnityを通して使用することになるため、Unityのダウンロードが必要だった。
VRChatのIDとパスワードを控え、VRChatのホームページにログイン。
Downloadボタンを押して、Download SDK2を選択するとダウンロード開始
2020/04/21 追記
注意: SDK2とSDK3があるが、 アバターのアップロードをするだけならSDK2を落とすこと。
ログイン後画面が重いときがままあるため、少し待機が必要な時があることに留意
ここまでで、
VRCHATを遊ぶ用のアプリ、 VRChat
VRCHATにアバターをアップロードするためのアプリ、 Unity と VRChatSDK
の3つがパソコンの中に準備されました。
次の記事に続きます。